カクテルDS参加作品 「お弁当を食べながら」 アイドル:三浦あずさ テーマ :逆 ■使用曲 「お弁当を食べながら」 作詞:岩崎俊一 作曲:菅野よう子 歌:清浦夏実 (アルバム「CMよう子2」より) ■物語  いつも年下のアイドルたちのためにお弁当を作るあずさ。  しかし、彼女自身はアイドル候補生のまま芽が出ない。  そこで765プロのみんながいつもとは逆に  あずさのためにお弁当を作り始める……。 ■コンセプト  あずさ自身の画像・映像を一切用いずに、それでも「あずさ」以外の何者でもない動画を目指す。  ダンス素材も使わない。すべてコミュかアイドラから切り出す。動きの少ない映像でどこまで惹きつけられるか。  シンプルに、ひたすらシンプルに。 ■フォント芸  現在:明朝体  過去:ゴシック体  Pからのメッセージ:恋文ペン字体 ■留意点  ・SEに気を遣い、効果的に使うこと。 ■最重要課題  ・2分で描ききること。 ■カクテル提出版最終稿 シーン1 −控え室−     #01     暗闇にカメラフラッシュの光と煙とSE。     それに合わせて浮かび上がるテロップ──三浦あずさ。元アイドル候補生。主な仕事、お弁当作り。     #02 控え室     ドアが開く、近づいてくるあずさの足音、止まる。  あずさ「あらぁ……?」 (歌詞:お弁当を食べながら)     #03 (ここから曲A-Partイン)     テーブルに乗っているお弁当のカットイン。     お弁当の脇にカード「今日は自分で作ってみました(*^_^*) メイク三瓶」(テキストはぼけて見えない) (歌詞:私はいつも思ってた)  あずさ「お弁当かぁ……うふふっ」     ひときわ大きくフラッシュして過去になる。 シーン2 −事務所− (歌詞:作ってくれた人のことを)     (アイドルは全てコミュ映像からの切り抜き)     #05 背景:給湯室.jpg(曲B-Partイン)(イメージ:鯉のぼり) (歌詞:くつくつと茹でている)  亜美 「真美とお弁当作ったんだよー」  真美 「きれいにはできなかったけど……」  亜美 「……形じゃないっしょ、気持ちっしょ!」  真美 「気持ちは超メチャイケだよ〜!」     (あずさは綺麗にお弁当を作る) (歌詞:焼いている)     #06 背景:給湯室.jpg (イメージ:梅雨)  真  「へへっ、料理だって負けてませんよ」     (あずさは料理がうまい) (歌詞:炒めている)     #07 背景:レベル2事務所フロア昼七夕 (イメージ:七夕)  やよい「えへへ、うちで作るより豪華になっちゃいましたー」     (あずさのために奮発) (歌詞:その目は慈しみを見てる)     #08 背景:レベル2事務所会議室 (イメージ:蝉の大合唱)  美希 「ミキ、おにぎり食べたらなんでもオッケーだと思うの!」     (あずさはうまくいっていない) (歌詞:みんな優しい人だった)     #09 背景:レベル2事務所フロア昼 (イメージ:ひぐらしの声)  千早 「早く追いついてください。あなたの実力はそんなものじゃないはずです」     (あずさを認め、追いついてほしいと思っている) (歌詞:私を思って)     #10 背景:レベル2事務所フロア昼 (イメージ:木枯らしの音)  伊織 「あんた見てるとイライラするの。私みたいにちゃんと使い分けられるようになることね」     (あずさを気にかけている) (歌詞:くれる人だった)     #11 背景:レベル2事務所会議室 (イメージ:クリスマス)  雪歩 「落ち込んだときは、この梅お茶漬けを食べるといやなことが吹っ飛ぶんですよ。      これはお茶に含まれるテアニンが(ここから文字送り速度UP)α波を発生させることでリラクゼーション効果をもたらし、      さらにストレスの抑制、血圧降下、記憶学習能力の向上などが……」(うんちくF/O)     (あずさは落ち込んでいる) (歌詞:ふんわりと)     #13b 背景:レベル2事務所会議室 (イメージ:お正月)  律子 「料理もたまにはいいものですね。それとはい、オーディション会場までの地図」     (あずさは地図がないとオーディション会場にたどり着けない。あっても……?) (歌詞:湯気が立ち上がって)     #12b 背景:給湯室.jpg (イメージ:雪だるま)  春香 「今はダメでも、アイドルになる夢をあきらめてほしくないです」     (あずさはあきらめかけている) (歌詞:私はその人を)     #14 背景:レベル2事務所フロア昼 (イメージ:桜)  小鳥 「種はいつか蕾になって必ず花になります」     (「花」より) (歌詞:【間】)     #15 背景:レベル2事務所入り口  社長 「この業界で遠慮とは決して美徳ではないのだよ。      成功のためならどんなことでもやる、そういう覚悟を持ちたまえ」     (あずさは遠慮している)     ※)社長にしてはストレートかつ語調が強すぎる? 要再考。     #16(欠番) (歌詞:思い出してる)     #17 背景:レベル2事務所フロア夜     デスクの上にメッセージカード。     カメラがゆっくり近づく。ディゾルブで書かれている文字をたどる。 (音楽中断:時計の針が時を刻む音だけが聞こえる)  P 「ゆっくりでいいんです     それもあなたの魅力のひとつなんです     いつまででもつきあいますよ     誰よりも見てみたいんです     文面をたどる途中から、みんなの声が聞こえてくる。  全員 「あずささん」(春香・千早・やよい・真・雪歩・律子・小鳥)     「あずさお姉ちゃん」(亜美・真美)     「あずさ」(伊織・美希)     「三浦くん」(社長) (音楽再開) (歌詞:手から手に渡される暖かいリレー) (歌詞:食べてる私は一人じゃない)     アイドル“三浦あずさ”を                 プロデューサー」     ホワイトアウト。 シーン3 −再び控え室−     #18 背景:控え室     回想から戻る。     控え室のドアがノックされる。  スタッフ「三浦さーん、そろそろスタンバイお願いしまーっす!」 (歌詞:食べてる私は一人じゃない)  あずさ「はーい!      ……みんな、ありがとう」     テロップ−三浦あずさ。現トップアイドル。     ドアへ向かう足音。控え室のドアが開き、遠くステージの歓声が聞こえてくる。     立ち去っていく足音。パタンとドアが閉じ静寂が訪れる。     END ■歌詞(カクテル提出版)  (A-Part)   お弁当を食べながら   私はいつも思ってた   作ってくれた人のことを  (B-Part)   くつくつと茹でている   焼いている炒めている   その目は慈しみを見てる   みんな優しい人だった   私を思ってくれる人だった   ふんわりと湯気が立ち上がって   私はその人を思い出してる   手から手に渡される暖かいリレー   食べてる私は一人じゃない   食べてる私は一人じゃない