ゼロの使い魔 ハルケギニア南船北竜
第九話「王都訪問」皆に見送られてアルトワを出たリシャールだったが、王都にはその日の早いうちに到着した。 実際荷馬車で二日少々の距離なので、竜種の中では速度が遅いと言われる表向きは地竜、その実、地韻竜であるアーシャでもこのぐらいで到着できるのだ。 父に教えられたように、王都の少し手前で高度を落とし地上に降りる。何もなければいいが、上空を許可無く飛行すれば面倒なことになることが多いとのことだった。 「アーシャ、門の衛兵さんに詳しい場所を聞いてくるから、ちょっとだけ待っててね?」 「きゅい」 街道の脇に降りたので、既に人目があったのだ。もう喋らせるわけにはいかない。 しばらく歩くが、流石に人通りは多いようだ。アルトワ付近とは比べ物にならない。貴族の乗っていそうな高級な馬車ともすれ違った。 「あのう、すみません」 門までたどり着いたリシャールは、早速衛兵に声を掛ける。アルトワの衛兵がどちらかと言えば軽装なのに対して、こちらは甲冑を着込んでいた。王都の顔ということにもなるので、このあたりは実利優先のアルトワと違って大変そうだとも思った。 「うん?」 「王軍の竜騎士隊の駐屯地へ行きたいんですけど、どのあたりにあるのか教えて下さい」 衛兵は、ちらりとリシャールの腰にある鉄杖に目を向けた。軍人の卵だとでも思われたのだろうか。 「ああ、竜騎士隊なら西へ向かう街道の入り口のはずれだよ」 ここは東へと向かう街道なので反対側になる。ちなみにこの道は、アルトワを経てゲルマニアのウインドボナへと続いている。 「ありがとうございます」 礼を言って戻ろうとしたリシャール、衛兵が再び声を掛けた 「おい、そっちは逆だぞ?」 「いえ、連れが待っているので」 「おお、そりゃすまん」 頭を掻く衛兵に、ついでだからともう一つ聞いてみた。 「そうだ、竜で直接飛んでいても大丈夫でしょうか?」 「今は大丈夫だ。飛行禁止令もでていないよ」 「ありがとうございます」 早速アーシャのところへ戻って再び空へ。今度は近距離飛行である 南回りで王都を半周する。アルトワと比べるのも失礼な話だが、リシャールの感覚では相当に大きい。もっとも、飛行機から見下ろした東京ほどではないが、と心の中でつけくわえた。人口が違いすぎる上に、世界も違う。 アーシャにはゆっくりと飛んでくれるように頼んだが、それでも西の街道を見つけるのに五分はかからなかった。なんとなく、練兵場らしいものと大きな建物が並んでいるので、多分間違いないだろう。 「アーシャ、手前にみえる門の前にゆっくりと降りてくれる?」 「わかった」 「先にごめんなさいだけど、くれぐれもお喋りしないでね?」 「きゅい!」 「ん、いい子だ」 門で竜騎士隊の駐屯地かどうかを確認し、父の紹介状を見せて無事中に入れてもらったリシャールだった。衛兵に事情を話して、アーシャは一時的に竜舎に預けることにした。 リシャールもついていったが、流石に王国一の立派な竜舎だった。また、リシャールとしてもこれ程の数の竜を目にするのは初めてで、目を見張るものがあった。 ところが案内された先の厩務員は首を傾げていた。 「今日は随分と大人しいなあ」 「どうかなさったのですか?」 「いや、大抵は新入りを見ると騒がしくしたりするし、雌を見かけると騒ぐ奴らが多いんだよ。 ところが今日は特に騒ぎもしないんでなあ……」 竜を使い魔にしていると言うことで、父ほどの年かさの厩務員はリシャールにも気さくな態度をとってくれた。ありがたい限りである。 「もしかしたらうちの子が地竜だからかもしれませんね。 確かここの竜は、火竜と風竜が殆どですよね?」 「うーん、そうなのかもなあ……」 まさか、韻竜だから格の違いで怯えてるんじゃないですかとは言えず、納得して貰うしかなかった。 「ほう、君がクリスチャンの息子か。 初めましてになるな、ここで教官をしているルブリだ」 アーシャを預けた後で、紹介状の宛名にあった人に会いに行った。父はアルトワに戻る前は王軍に所属していたが、ルブリとは戦友でも同期でもなく、飲み友達なのだそうだ。 父の近況報告などをして、しばらく談笑するリシャールだった。父の失敗談なども教えて貰ったが、ちょっと使いどころに困る話だった。 「竜を使い魔にしたそうだな、その歳で大したもんだ。 なんなら竜騎士隊に入るか? 竜持ちなら試験も免除になるからな。 それから、しばらくなら預かるのは構わん。一頭ぐらい増えたところで上の連中にゃわからん」 「あ、ありがとうございます。ものすごく助かります」 食費が浮いたと素直に喜ぶリシャールだった。 寝泊まりする場所がないなら兵舎を使うかと聞かれたが、王都には兄がいるので何とかなりますと答えて駐屯地を後にした。 まだ陽が高いので、次兄のジャンに会う前に預かってきた手紙を届けようと思ったのだ。 まずは母の実家である。住所を書いた紙を手に、通りがかる人をつかまえてようやくたどり着いた。王都だけあって広い上に、土地勘がないので仕方ないのだ。 「大きいお屋敷だなあ」 たどり着いた住所には、流石にアルトワの城ほどではないが、かなりの大きさの屋敷があった。もしかしなくても、爵位を持った貴族のお屋敷かも知れない。トリステイン東部にあるアルトワ領近郊の領地なら祖父の名前と家名で判ったかもしれないが、男爵家以上の貴族家系だけに限っても、覚えきれないほどに数多いのだ。 これまでは特に話題にすることもなく、母の実家はラ・クラルテと同じ様な無領の下級貴族だと思っていたのだが、母はこちらのお屋敷のお嬢様だったのだろうか……? 考えていても仕方がないのでぐるりとまわって通用口を探し、呼び鈴を鳴らした。約束もなく正門から入るのは礼儀に反していたし、何となく気が引けたのだ。 程なく、従者か執事らしき年かさの人物が出てきた。 「失礼します、初めまして。 私はラ・クラルテのリシャールと申します。 母からモリス・ピエール・ド・エルランジェ様への手紙を預かってまいりました」 「ラ・クラルテ……と申されますと、エステルお嬢様の?」 「はい、母をご存じでいらっしゃるのですか?」 「もちろんですとも。 さ、どうぞお入り下さい。 旦那様もお喜びになられると思いますよ」 やはり、母はこの屋敷のお嬢様だったようである。しかも話を聞けば伯爵家だった。深窓の令嬢からメイドへの転身。よく侍女頭としてやっていけてるなあと思わずにはいられなかった。 手紙を預けてすぐに応接室に通され、茶がふるまわれた。 従者としてすごした時期もそこそこに長いので、実は落ち着かないリシャールである。お客様扱いは手持ち無沙汰でしょうがないのだ。 お茶が冷める間もなく、老夫婦らしき二人が部屋に現れる。 「はじめま……」 「おお、ジェルマンの言うように本当にエステルに似ているなあ」 「ほんとにね、かわいらしいこと」 挨拶もそこそこに老人には頭を撫で回され、老婦人に抱きつかれた。大歓迎である。 「リシャールだったな、わしがエステルの父モリスだ。 こっちは妻のクリステル」 「よく来たわね、ゆっくりして行きなさい」 「はい、モリス様、クリステル様」 「ばかもん、お祖父ちゃんお祖母ちゃんと呼べ!」 「は、はいお祖父さま」 ありがたい怒られ方をしてしまった。礼儀も何もあったものではないが、これはこれで嬉しい。 「そうよ、貴方のお兄さんのジャンは王都にいるから時々遊びに来てくれるけど、他の孫たちはみんなあちこちにいるの。 だからね、これからも王都に来たらまずここに遊びに来なさいな」 「はい、お祖母さま」 一段落してからは母のことなどを話題にして、楽しく時間を過ごすことが出来た。リシャール自身のことも少し話したが、二人はえらく喜んでくれた。エルランジェ伯爵は、領地は長男に任せていまは悠々自適なのだそうで、かわいい孫ならば遊びに来るのは大歓迎とのことだった。 とりあえず今夜は泊まって行けと言われて断りきれなくなったが、リシャールも兄の所へ行くのは明日でいいだろうということにした。 別に急ぐ旅ではないのだ。急ぐのは金策だけだった。 翌日祖父母らに見送られて、次兄ジャンのいるセギュール伯爵家の屋敷を目指す。三つほど先の街区にあると教えてもらっていた。 こちらもやはり大きな屋敷だった。通用口から兄を呼んで貰う。家庭教師と言うことなら、朝の早い時間などは大丈夫の筈だった。 「お、来たか」 「兄上、お久しぶりです」 「うん、お前も元気そうだな。父さんたちは変わりないか?」 「はい」 旅立ちが決まった直後に両親が手紙をくれたそうで、ジャンはリシャールが近々王都に来ることを知っていたそうだ。 今日は朝昼ともに仕事だと言うことで、夕方にもう一度来るように言われた。いい店があるからご馳走してやる、と笑う兄だった。 アルトワも貿易都市だけあって地方にしてはあか抜けていたが、やはり王都であるトリスタニアは洗練されているのだろうなと楽しみにするリシャールだった。前世では大酒飲みというわけでもなかったが、それなりに酒を嗜んでいた。 こうして夜まで時間が空いてしまったリシャールだが、別に暇というわけではなかった。アーシャの顔も見に行きたいがお土産も必要だろうし、商売の手がかりもあればなと、小売店舗が軒を連ねる繁華街の方に足を伸ばした。 買い物それ自体よりも、品物や需要を読みとれるようにしていかないといけないなあとため息をつきながら歩く。 例えば、今ならば目の前の店では、小麦粉が一リーブルあたり二スゥ五ドニエで売られている。決して安いとは言えないが、こちらの世界では特に騒ぐような値段でもない。これが収穫手前の時期で凶作が予想されるようなら三倍にも四倍にもなる場合があるし、戦争などが起きると局所的には更に酷いことになる。逆に豊作が予想されれば今の半分以下にもなりえた。つまり年単位で極端に上がったり下がったりするわけで、それ故に小麦商は商人の花形でもあった。上手く立ち回ればとんでもない利益が得られたが、次の価格の予想に失敗して身代を潰す者も多い。クリストフが手紙に書けと頼んでくるだけの影響力はあるのだ。 では、ここでリシャールが手を出すべき商品というのは、どういうものがあるのだろうか。前世での経験を思い出しながら考えを組み立てていく。行商人としての第一歩であるし、出来るならこれからも長く扱える方がいい。しかし、都合の良い商品を扱うと競争が激しくなる。堅実な利益を上げるには、輸送量が余りにも少ない。多少はアーシャに協力を頼むにしても、無理をさせられなかった。 次に行く場所を早々に決めて、品物の選定を済まさないといけないが、トリステイン国内の地方に行くか、それとも一足飛びにアルビオンのロンディニウムやゲルマニアのヴィンドボナ等にするか。これによって大きく変わってくるのは明白で、日用品か奢多品か、商品の選定はほぼ逆の方向になる。 もうしばらく迷ってみてもいいなと、リシャールは繁華街を後にした。 次にリシャールが向かったのは、武器屋や鍛冶屋の集まった区画である。手製のナイフを売るためだった。さほど高品質ではないため安く買いたたかれるだろうとはジェルヴェの言葉だったが、相場は知っておきたかったのだ。ちなみに錬金はしたが、固定化などの魔法はかけていない。自分の実力が知りたかった。 リシャールはこれまた通りすがりの人をつかまえて場所を聞き、汚水が水たまりを作っている裏通りにある一軒を訪ねた。 「こんにちわ」 「ん? 坊主、ここは餓鬼の遊び場じゃねえぞ」 店主は父やジェルヴェよりもいくらか年かさの男だった。パイプから口も離さずにリシャールを一瞥する。 「いえ、お店に用事があってきたんですよ」 「餓鬼が?」 餓鬼言うなと思ったが、仕方がないのだ。顔の知られているアルトワ以外ではこんなものだろうということは、リシャールも理解していた。外見からそう言われても仕方ないのだ。折角なので利用しようとも思っている。 「ええ、餓鬼ですけどね。 ……ここは買い取りもしておられますか?」 懐からギルドの手形を取り出して見せる。こういう初めて訪れる店の場合は、手形を見せることが信用状も兼ねるということは、セルジュから教えて貰っていた。 「驚いた、小僧の使いじゃねえのか。 ……見せて見ろ」 リシャールは、肩掛けの鞄からさらしにくるんだナイフを取り出してカウンターの上に並べていった。 少し大振りで刃渡り二十サント程の物が一本、中振りの十二サントの物が六本の計七本である。全て鍛錬した鉄を用いて錬金で仕上げてある。 「ふん……んー」 指で弾いたり色々試しながら査定される。緊張の一瞬だが、ジェルヴェの言もあるので運試しの範疇ではあった。元から期待はしていない。 「こっちの大きいのが二エキューと二十スゥ、小さい方が一エキューと四十スゥってところだな」 思ったよりも悪くない値段だった。もちろん店で買えば小さい方でも八から十エキューにはなるので買いたたきもいいところなのだが、そうそう刃物が売れるというわけではないからこのあたりなのだ。 この値付けの法則は、現代日本の中古市場にも似ている部分がある。 例えば、古本などを古書店に持ち込めば、売り手は買いたたかれはするが、手間も少なく素早い現金化が出来る。買い手の店側は不良在庫になるリスクと販売という手間を負担する代わりに、売り手よりも大幅に利益を得る。インターネットオークションなどは、売り手自身が在庫と販売というリスクと手間を自分で負担する代わりに、利益の幅を大きく取れる。どちらを選ぶかは売り手次第であるが、一長一短があるのでどちらが良いとは言い切れない。 「そのあたりの値段になりますか……。 そうだ、固定化や硬化の呪文がかけられていればどうです? もっと高く引き取ってもらえますか?」 流石にこれは演技である。リシャールには、自身が錬金鍛冶師であるという切り札があるのだ。餓鬼と言われて内心腹が立っていたせいでもあるが、それはまあいい。 「そりゃ当然高くなるぜ。 錬金鍛冶師の腕にもよるが倍にはなる」 「トライアングルならどうです?」 「三倍だな。 ……坊主、知り合いに錬金鍛冶師でもいるのか?」 「まあそんなところです」 怪訝そうな店主に生返事をして、工匠組合の鑑札を示した。もちろんこれを見せれば、トライアングルの土メイジで錬金鍛冶師であるということがわかる。 「坊主……いや、あなた様はお貴族さまで?」 「そんな大層なものでもないですけどね」 してやったりと笑顔になるリシャールだった。ちょっと溜飲が下がった。 では、とリシャールは愛用の鉄杖を取り出して順番に固定化と硬化の呪文をかけていったが、後ろから声をかけられた。 「おめ、魔法の鍛冶屋か?」 誰もいない。いや、ほんとにいないよなとリシャールは首を傾げた。 「こっちだこっち! わかんねえのか!」 やはり誰もいない。 「おいデル公、仕事の邪魔すんじゃねえ」 「うるせえ、ぐうたら店主! おめえが仕事してんじゃねえだろ!」 「なんだとボロ剣!」 「おもしれえ、やるか!」 よく見ると、錆びた剣が鍔を鳴らしてわめいていた。 「へえ、インテリジェンス・ソードでさあ。 作り自体は悪かねえんですが、ご覧の通り口は悪いわ錆び付いてるわで、へえ」 口喧嘩は一段落したようで、店主が戻ってくる。その間に、リシャールは売ることにした七本ともに魔法をかけ終えていた。 意思を持つ魔剣とも云われるインテリジェンス・ソードは、希少価値がある上に製法が失われて久しい滅びた存在であった。リシャールも実物を見るのは初めてである。こうして喋ってる以上、本物なのは間違いないのだろうがどうにも想像と違った。 剣の方は、銘はデルフリンガーといい、本人曰く伝説の剣だそうである。 「鍛冶屋の坊主、おめえ幾つだ?」 「うん? 十二だよ」 「その歳にしちゃいい腕だ」 「ありがとう」 剣に褒められるとは、なんだか変な気分である。 「……坊主、おめえ、俺を買わねえか」 売り物自らに売り込まれるとは、前世も通して流石に経験したことはなかったリシャールだった。実際、ちょっと欲しくはある。 「うーん、お金がないなあ。 それに、どう見ても君は僕が振り回せる大きさじゃないでしょ? 面白いとは思うけど、ごめんなさいかな」 「あー、そらそうだわな。 でもなあ、退屈なんだよ。おいら退屈で死にそうなんだよー」 剣がどうやって死ぬのかとツッコミたかったが、そこはぐっと我慢した。 このクラスの大剣なら、安くても相場は二、三百エキュー。錆びているとは言え作り自体は確かに悪くなさそうだから、デルフリンガーならもっと高い値付けがなされるはずだ。その上インテリジェンス・ソードときては、逆立ちしてもリシャールには手を出せそうもなかった。店主に聞くまでもないだろう。興味はあったし面白そうだったが、諦めるしかなかった。 「まあ、面白い物も見せて貰いましたし」 ということで、親父の最初の言い値の三倍である合計三十一エキュー八十スゥから、端数を割り引いた三十エキューを親父から受け取り、領収書を手渡す。 親父としては半ば騙された気分だっただろうが、リシャールはもちろん彼にも損はさせていない。先ほどのナイフのうち、一本でも売れれば充分に元は取れるのである。 「では店主、今後ともご贔屓に。 じゃあね、デルフリンガー。 いい買い手がつくことを祈ってるよ」 「おう、坊主も元気でな」 「うん、ありがとう」 三十エキューを手に、気分良く武器屋を後にする。。 扉を閉めた向こうから、ええいちくしょうなんて肝の据わった餓鬼だ、という声が聞こえてきた。 中身は多分あなたより年上だよと、心の中で呟いたリシャールだった。 これで売り物のなくなったリシャールだったが、物を仕入れるかそれとも、と言うことで少し迷っていた。 極端な話、商人と鍛冶屋のうち、都合のいい方を選べば良いのある。いまは当座の生活費が優先になるので、すぐにお金になる仕事、例えばアーシャの協力が必要になるにしても配達や少人数の輸送という手もあるし、剣や農具を作って武器屋や鍛冶屋に卸してもいい。 また、仕入れと商品の運搬に関しては、荷馬車を買うか雇うにしてもその代金自体も問題であったし、身軽さが失われるという欠点もあった。暫くは各地を見て回りたいというのもある。 先々まで見越すと、慣れないうちは着実にお金が入る方がいいかと考えるリシャールだった。不安と言うほどではないにしろ、そうそう大金が稼げるわけでもないのだ。 ←PREV INDEX NEXT→ |